揺れなくても“動く”防災意識を「津波・台風・猛暑の複合リスクに備えて」
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2025年7月30日
2025年7月30日朝、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の大地震が発生し、日本の太平洋沿岸では津波警報・注意報が広範囲に発表されました。 北海道や東北、関東・関西の沿岸部では実際に津波が観測され、高台への避難や交通渋滞が相次ぐ事態となりました。 また、同時に襲いかかる様に台風9号が接近し、週末にかけて高波・強風への警戒が必要とされています。 加えて猛暑による熱中症リスクも高まっており、まさに「複合災害」の局面にあります。
【揺れない地震】でも、迷わず避難を
今回の津波は震源が遠く離れたカムチャツカ半島という“遠地”にあったため、日本国内では強い揺れを感じなかった地域が大半でした。 しかし、これこそが避難を遅らせる要因となりがちです。
津波警報や注意報が発令された際は、揺れの有無に関係なく「すぐに高台へ避難」することが鉄則です。 1952年の同様の地震では日本でも津波による被害が多数記録されており、今回も最大波が「数時間後に到達する可能性がある」と専門家が警鐘を鳴らしています。
【複合リスクへの対応力】が問われる
加えて今週末には台風9号が関東・東海地方に接近する恐れがあり、高波や暴風への備えが求められます。 たとえ進路が外れても、沿岸部では急激な波の高まりが起こる可能性があります。 晴天時であっても油断せず、海岸への立ち入りは控える様にしましょう。
また記録的な猛暑が続いており、津波避難や避難所生活では熱中症対策も欠かせません。 水分補給、日陰の確保、冷却グッズの活用など、避難行動そのものが命を守る行動であることを再認識いただきたいと思います。
見守るだけでなく【動ける力】を備える
今回の災害対応では過去の震災を教訓とした「自発的な避難」や「地域による声かけ」が多くの命を守った事例として注目されております。 ある大学生は「何かあればとにかく逃げるように」と学んだ通り自らの判断で避難を開始。 また、宿泊施設のスタッフが声をかけたことで、高台へ向かう行動に移れた旅行者の例も報告されています。
この様な日常に近い中での“静かな災害”においても、的確に避難を促す声かけや判断力が地域を守る大きな力になります。 私達はこうした危機管理対応に関する支援や技術的なサポートにも取り組んでおり、特に情報伝送・監視・避難誘導に関わるドローンの活用や、防災体制構築のアドバイスなど実務に即した支援が可能です。
今回の津波および台風による複合リスクは「揺れのない地震」や「接近前の台風」など、見えにくい脅威が想像以上の危険をはらんでいることを教えてくれております。 ご家庭でも今一度ハザードマップの確認や避難ルートの再点検、家族との情報共有を行いましょう。 防災とは特別なことではなく「日常に組み込む意識」そのものです。